会場に選んだ場所は、留学準備のため何度も足を運んだ、ドイツ文化会館OAG(ドイツ語読みでオーアーゲー)ホール。
プログラムは、留学中ドイツで学んだものと、日本に帰国してから取り組んだものから、大好きな曲を選んでみたのですが。
バッハ=ブゾーニ 「シャコンヌ」
リスト 「死の舞踏」「リゴレットパラフレーズ」
ドビュッシー 「版画」
プロコフィエフ
「ロメオとジュリエットより
少女ジュリエット、モンタギュー家とキャピレット家、マーキュシオ」
「ピアノソナタ第3番」
・・・前菜から分厚いステーキが出てくるような、どれもメインディッシュばかりのヘビープログラムになってしまいました。
コンサートのあと、「ピアノ満点、トーク200点!」と感想をくださった方がいました。
夢はお笑いピアニストですので、嬉しい限りです。
アンコールには、シューマンが作曲した歌曲を、リストがピアノ曲に編曲した「献呈」と、私が編曲した「日本の童謡メドレー」を演奏させていただきました。
嬉しくて、涙が出そうになりましたが、本番はこれから。
ぐッッとこらえました。
休憩を入れて、約1時間45分のコンサート。(ちょこっとトーク付き)
この日の本番は、自分の人生の中で、とても特別なものになりました。
自分がこう弾きたい、こんな音楽がしたいと思う演奏に、少し近づくことができたこと。
自分にとって心から大切な人が、たくさん聴きにきてくださったこと。
幼稚園、小学校、高校、大学の恩師、自分を育ててくれたピアノの先生、職場の先生方、いつもお世話になっている方々、大好きな親戚や友人たち。
それは、小さいころからピアノを弾いてきて、色んなことを教わり、たくさんのことに挑戦し、様々な出会いがあり、そしてドイツでの時間を経て、日本に帰ってきた今の自分は、こうして応援して支えてくれる人たちで成り立っているのだと、改めて実感させてくれる瞬間でした。
そして、たくさんの出会いを生み、人と人とのつながりを育んでくれます。
音楽の持つ力は、本当にすごい、といつもいつも感じるばかり。
・・・ということで、リサイタル物語、無事になんとかフィニーーッシュ!!
全てのことに心から感謝するとともに、これからも精一杯努力して、進んでいこうと、強く感じた帰国リサイタルでした。
応援して下さった皆さま、足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。