書いてみたら長いですが、来てくださったみなさま、応援してくださった全ての人に感謝の気持ちを込めて、書き残したいと思います。
帰国リサイタルから2年が経ち、再びリサイタルを行うための準備は昨年の春前からスタート。
ホールの下見や打ち合わせ、書類審査など色々な過程を経て、東京オペラシティリサイタルホールでの開催が決定!!
いつかリサイタルしてみたいと夢見ていたホールの1つだったので、当日会場まで向かうのがこんなに楽しみだった本番は初めてだったかも。
もちろん桜は日本が本場ですが、ドイツにも色んな街に桜があるのです~~
クリスマスマーケットの時に一度だけ行ったハンブルク。
南ドイツとは人も雰囲気も少し違って、素敵な所でした。
リハーサルのあと写真撮影スタート!!
今回、前半(左:ブルー)と、後半(右:イエロー)でドレスをチェンジ。
というのも、前半と後半でプログラムの内容や曲の印象が全く異なり、なるべくイメージに近いものをセレクト。
最後のリスト、スペイン狂詩曲で絶対に赤を着るかと思ったと何人かから言われたのですが、帰国リサイタルの時すでに赤ドレスを着てしまったため断念。笑
温かみのある音や上品な響きが特徴的なホールで、ピアノも丸い音や優しい音が心地よく鳴る感じでした。
リハーサル終了後、やたらアクビをしてたようで、関係者から心配される・・・笑
舞台に上がり、満席に近いたくさんのお客様に思わず、「うわぁーー!!!」と声をあげそうになりました。
感謝の気持ちがドドっと押し寄せたところで、ベートーヴェンの「悲愴」からスタート。
今やCMでも使われる有名曲。ベートーヴェンが難聴を自覚し始めたころの作品と言われていますが、そういった背景云々を超えて言葉では表すことのできない、ベートーヴェンのすごさを弾くたびに感じる作品。
練習の時からオーケストラの色んな楽器や響きが聴こえてくるかのようで、本番もコンチェルトを弾いてるような気分でした。
2曲目は、ショパン。
華やかな舞踏会「ワルツ(Op.34-1)」、哀愁ただようマズルカ風「ワルツ(Op.64-2)」、そして「バラード1番」と、ショパンワールドが続きます。
留学中コンクールを受けるたびに色んな先生から、ショパンは審査員の点数が割れる(点数が出にくい)から、選曲は慎重にと言われたけれど、本当に上手に弾くのって難しいのです。
華やかであり切なくもあり、ポーランドの民族性を持って、でもこの上なく美しい音楽・・・というか、こう文章にしてしまうと薄っぺらくなってしまうけれど、「ショパン」という世界の奥深さなど、色んなことを改めて感じた本番でした。
後半はドビュッシーからスタート。
曲目は、「ピアノのために」と「喜びの島」。
アンケートで、「ドビュッシーを聴きたくて来ました」「ドビュッシーが1番好きな作曲家なので聴けて嬉しかった」・・・といった感想を書いてくださったお客様が結構いらっしゃって、ドビュッシーの人気を再確認。
最後は、リストより「愛の夢」と「スペイン狂詩曲」
どちらも完全に初出しでしたが、いやーー必死にさらった!!!(テクニック的にはもちろんスペ狂。笑)
でも、リストって練習してて本当に楽しいのです。
技巧的な曲が多いから弾けるようになった時の達成感も大きいのかもしれないけれど、彼自身が史上最高のピアニストと言われたように、テクニック的にも音楽的にもピアノを弾くことの面白さを誰よりも知っていたのかなと。
曲の後半盛り上がっていく部分からは、弾いてて完全にフラメンコの手拍子、足音、歌声などが聴こえてきて、頭も心もスペイン❢オーレ❢でした。
、、、と行きたいところですが、「あれ?・・・」と思った方がいるのではないでしょうか。
そう、今回のリサイタル、まさかの毎回恒例『トーク』なし!!!
2時間近く、口ではなく手を必死に動かしましたーーー
やれば出来るんです。弾くだけに徹することも。。。
・・・がしかし、やっぱり、我慢できなくなり。。。。
結局最後にトークするっていう。笑
ちなみにトーク内容は、ドイツで起きた珍事件。笑
そして「熊蜂の飛行」をジャック・フィナが編曲した「バンブルブギー」・・・を、さらに吉田めぐバージョンでお届けしました♪
アンケートにビックリするくらい、「アレンジした曲をもっと聴きたい!!!」とたくさん書いてあり、これからアンコールは「アレンジbyめぐ」が定番になりそうな予感。笑
帰国リサイタルの時は日本歌曲メドレーをアレンジ。
終わった後は、ロビーにたくさんのお客様が・・・❣
時間の関係でお話しできなかったみなさま、申し訳なかったです。。。(>_<)
来てくださり、本当にありがとうございました。
遠方から来てくださったり、闘病の中来てくださったり、予定を変更してきて下さったり、色々大変な状況の中それでも駆けつけてくださったり、お世話になった恩師や先生方や、いつもの大好きな仲間がみんなで来てくれたり・・・
また、行けないけれど気持ちを伝えたくてと、応援のメッセージを送って下さったり、プレゼント送ってくださったり、お手紙くださったり・・・
これだけ多くの人たちの支えと応援があって、自分はピアノを弾くことが出来ているんだと、この上ない感謝の気持ちとともに、だからこそ今の自分がやれることは精一杯頑張っていこうと、またここから前に進んでいこうと、心から感じた1日でした。
↓いただいたプレゼント達と、ロビーに飾らせていただいた素敵なスタンド花(コスモスメンバーと、職場の学長より)❤
これからも、どうぞよろしくお願いいたします(`・ω・´)ゞ